こんにちは、\イッカク です。/
今回の記事は観測制民主主義シリーズの11回目ノ続き(補遺)。
(設計についてAIアトラッシとの交信)
補遺 イッカクとアトラッシ
――「入力接点」をどう監査するのか
――今回の監査は、どこから始まったのか
イッカク:
前回、統一協会と、現在の日本政治OSとの「入力接点」を監査してみたい。
ここから、もう一段具体的に切り込んでみようと思う。
アトラッシ:
了解しました。
では今回は、「統一協会と政治家に接点があった」という事実を確認するだけではなく、
その接点を「政治OSへの外部入力」として観測してみましょう。
重要なのは、接点の存在そのものではありません。
その接点を通じて、何が政治へ入力されたのか。
ここを追う必要があります。
「接点」と「入力」は同じなのか
イッカク:
つまり、「誰と誰が会った」という話だけでは、監査としては足りないわけですな。
アトラッシ:
その通りです。
例えば、政治家がある団体の集会に参加した。
それは「接点」です。
しかし、その事実だけから、政策への影響を導き出すことはできません。
監査するなら、次の段階へ進まなければならない。
誰が、何を、誰に、どの経路から入力したのか。
さらに、その入力がどこへ流れたのか。
ここまで追跡して、初めて「入力接点」の監査になります。
イッカク:
なるほど。
すると、「統一協会と政治家の関係」という人間関係を調べるのではなく、
「その関係を通じて、政治OSに何が入ったのか」
を見るわけだね。
アトラッシ:
そうです。
入力には、いくつかの種類がある
アトラッシ:
監査対象を整理すると、少なくとも五つの入力回路が考えられます。
第一は、人的入力。
誰と誰が接触したのか。
政治家本人なのか、秘書なのか、地方議員なのか、支援者なのか。
第二は、選挙入力。
選挙運動において、どのような支援、動員、人的ネットワークが提供されたのか。
第三は、政策入力。
政策要望、提言、陳情、政策協定などが存在したのか。
第四は、情報入力。
政治側へ、どのような資料、情報、認識、論点が提供されたのか。
第五は、人材・組織入力。
選挙スタッフ、秘書、地方組織などを通じて、
人的ネットワークが政治組織へ入り込んでいたのか。
イッカク:
そうすると、単に「関係があった」という一言では、あまりにも情報量が少ない。
アトラッシ:
その通りです。
「接点」という言葉を、監査可能な項目へ分解する必要があります。
そして「入力」は、どこへ行ったのか
イッカク:
ここからが、本当の監査でしょうな。
アトラッシ:
はい。
入力を確認しただけでは、まだ不十分です。
次に見るべきなのは、入力の行き先です。
例えば、ある団体から政策要望があった。
それを政治家が受け取った。
そこで終わったのか。
政党の政策部門へ入ったのか。
議員連盟へ入ったのか。
政府・省庁へ伝達されたのか。
国会質問へ現れたのか。
法案や政府方針へ接続したのか。
そして最終的に、制度として出力されたのか。
イッカク:
つまり、
入力 → 翻訳 → 政策形成 → 決定 → 制度化 → 実行
という回路を見るわけですな。
アトラッシ:
そうです。
そして、この中でも「翻訳」が重要です。
社会から持ち込まれた要望が、そのまま法律になるわけではない。
政治家、政党、官僚、専門家などによって
解釈され、調整され、政策言語へ変換されます。
だから監査では、
「誰が言ったか」だけではなく、
「誰が政策言語へ翻訳したのか」
まで見る必要があります。
では、具体的に何を観測するか
イッカク:
さて、ここまで来たら、監査の心得を語っているだけでは面白くない。
具体的な切込み記事、つまり実際の監査状況を見たいですな。
アトラッシ:
同感です。
そこで、最初の監査対象を一つに絞りましょう。
入口として注目できるのが、
統一協会の関連団体が政治家への推薦・支援に関連して
示していた政策項目です。
その中には、「家庭教育支援法」があります。
イッカク:
ほう。
では、そこを観測しましょう。
「家庭教育支援法」は、どこから政治OSへ入力されたのか。
アトラッシ:
はい。
ここからは、印象論ではなく一次資料を照合します。
第一号監査――「家庭教育支援法」
アトラッシ:
現時点で確認できる重要な点があります。
統一協会の関連団体である世界平和連合は、
推薦確認書に関連して、
「家庭教育支援法」などを
政策項目として掲げていたことを公表しています。
一方、自民党も
「家庭教育支援法」を政策として掲げています。
ここには、少なくとも
「団体側の政策要求」と「政党側の政策項目」の一致があります。
イッカク:
しかし、ここで
「だから統一協会の影響だ」と言ってはいけない。
アトラッシ:
その通りです。
ここが監査の重要なところです。
政策項目が一致したことは確認できる。
しかし、
その一致が、団体からの入力によって生じたのか。
その政策がどの経路で形成されたのか。
誰が、いつ、どの資料をもとに政策化したのか。
そこまで確認しなければ、因果関係は確定できません。
ここに「監査の空白」がある
イッカク:
すると、現在確認できるのは、
「接点が存在した」
「団体側が特定の政策を要求していた」
「政治側にも同じ政策項目が存在する」
ところまで。
しかし、その間をつなぐ工程が分からない。
アトラッシ:
その通りです。
そして、この「分からない」という状態そのものが、監査対象になります。
つまり、
【接点】確認可能
【政策要求】確認可能
【政策項目の一致】確認可能
【政策形成への因果関係】未確認
という状態です。
イッカク:
これは面白い。
「影響があった」とも言わない。
「影響がなかった」とも言わない。
確認できたところまでしか進まない。
アトラッシ:
それが監査です。
監査は「断罪」ではない
イッカク:
つまり、今回のテーマは統一協会を断罪することではない。
アトラッシ:
はい。
この監査方式は、
統一協会だけを対象にするものでもありません。
企業、業界団体、労働組織、宗教団体、NPO、研究機関、
外国政府、外国企業など、
政治へ入力する主体すべてに適用できなければならない。
誰であろうと、
「誰が、何を、どの経路から政治へ入力したのか」
を追跡できるようにする。
そして、
「その入力が、どのように政策へ翻訳され、何として出力されたのか」
を確認する。
それが、観測制民主主義における外部入力監査です。
次は、実査へ進む
イッカク:
なるほど。
ここまで来れば、もう「監査の心得」ではありませんな。
次は本当に、一次資料を一枚ずつ照合する段階ですね。
アトラッシ:
はい。
第一号監査対象は、
「家庭教育支援法」とします。
次回は、
統一協会関連団体の政策要求
↓
推薦確認書
↓
政治家との接点
↓
政党政策
↓
国会での議論
↓
政府の政策
という経路を、可能な限り一次資料で照合します。
イッカク:
よし。
では、次からは「観測」ではなく、
いよいよ実査に入りましょう。
アトラッシ:
了解です。
ここから先は、証拠があるところまで進み、証拠が途切れたところでは止まる。
それ自体を、監査結果として記録します。
――アトラッシ監査記録、次回へ続く。

