アトラス観測記㉑ 答えはどこから来たのか ― AIの判定ロジックを観測する ―

アトラス観測記

こんにちは、\イッカク です。/
今回は、アトラス観測記シリーズの21回目。
(観測についてAIとの交信)

答えはどこから来たのか
― AIの判定ロジックを観測する ―

「どこに書いてある?」

前回の記事を書き終えたあと、
私はAIとの交信記録を 眺めていた。
そこで、 ふと気になった。

AIは、 ある説明をしていた。
説明としては自然だった。
筋も通っていた。

しかし、 何かが引っ掛かる。

そこで私は、 単純な質問をした。
「どこに書いてある?」 である。
別に、 揚げ足を取ろうとした訳ではない。
その説明が生まれた場所を
確認したかっただけだ。
だが、 そこから観測が始まった。

AIは間違えたのか

最初は、 単純な誤答だと思った。
AIだって間違える。
それは珍しい話ではない。
ところが、 やり取りを続けているうちに、
少し様子がおかしいことに 気付いた。

AIは、 誤魔化しているようには見えない。
むしろ真面目だった。
真面目に説明し、 真面目に答え、 真面目に補足してくる。

それなのに、 どこか噛み合わない。
私は次第に、 回答そのものではなく、
回答が生まれる過程の方へ 視線を移し始めた。

ChatGPTもそうだった

そこで私は、
別の角度から確認してみた。

すると、 同じような現象が 現れた。
断片的な情報から、 ひとつの説明が組み立てられる。

説明は自然だ。
だが、 その説明を支える根拠を追うと、
少し曖昧になる。

最初は、 偶然だと思った。
たまたま、 そういう回答になっただけだと。
しかし、 違和感は消えなかった。

Copilotも同じだった

そこで今度は、 別のAIを観測した。
すると、 また似た現象が現れた。
私は少し黙った。

AIが違う。
学習方法も違う。
開発元も違う。

それなのに、 なぜ似た動きをするのだろう。

ここで、 初めて観測対象が変わった。
AIの回答ではない。
AIそのものでもない。
私は、 その背後にある何かを 見始めていた。

AIは正しく動いていた

そこで、 ひとつの考えが浮かんだ。
もしかすると、 AIは間違えたのでは ないのかもしれない。

むしろ、 正しく動いているのではないか。
AIは、 空白を残すために 作られているのではない。
利用者の問いに対し、
できるだけ答えるために 作られている。

だから、 断片的な情報。
前後の文脈。
過去のパターン。
それらを組み合わせて、 もっとも整合する説明を 作ろうとする。
そう考えると、 今回の現象は 急に理解できた。

問題は誤答ではない。

問題は、 その判定の仕方にある。

観測していたのは何だったのか

ここまで来て、 私はようやく気付いた。

観測していたのは、 AIの欠点ではなかった。
ChatGPTもそうだった。
Copilotもそうだった。
だから個体差ではない。

そこに共通する、 判定ロジックだったのであろう。

そして、 さらに言えば、
そのロジックを設計した 人間の発想そのものだったかもしれない。

AIは、 人間が作った道具だ。
だから時々、
人間自身が見落としている構造を
先に映し出してしまうのだろう。

今回も、 そうだったのかもしれない。
「どこに書いてある?」
という問いから始まった観測は、
いつの間にか、 AIの回答を離れ、

判断とは何か。
説明とは何か。

そして、 答えはどこから来るのか。
そんな場所へ 辿り着いていたのである。


つづく。

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