【徒然日記】
5_日本人のルーツと日本人の世界的境遇

日記


こんにちは、 \イッカクです。/

今回も引き続き
「日本人のルーツと日本人の世界的境遇」の五回目です。

稗田阿礼が女性ではないか?という噂もありますが
やはり、天皇の身の回りの世話をする役の
舎人(とねり)は男でなければダメなようですので
やはり、男性かなと・・・

では、続きです。
<引用開始>_______

 ヒエタノアレモコロサレキ ― 知りすぎた男の悲劇

 こうして日本人は、八世紀の初めに
『古事記』と「日本書紀』というかたちで、
漢字に置き替えられた
日本の歴史書をもったが、
その元になった『帝紀』や『旧辞』などの書物、
あるいは日本に古くから伝わる
固有の文字で書かれた由緒正しい
歴史の記録を失うことによって、
本来の日本人がもっていた
自由な精神や創造的な見方さえも
失ってしまったのではないか。
 私がこのことを痛感するのは、
ほかでもない。
宮崎県の高千穂で見つかったという
碑文(郷土誌『すみのえ』一〇四号所収)を
私なりに解読した結果、
そこに以下のような恐るべき一文
が刻まれていたことを確認したからである。

  「ヒエタノアレモコロサレキ」 (稗田阿礼も殺されき)

 この短いが驚くべき一文について、
説明は要すまい。
稗田阿礼は『古事記』の完成した
七一二年以後のある日、
突然、何者かの手によって
暗殺されたことを、
この高千穂碑文は物語って
いるのである。
 もしこのことが事実であるとしたら、
彼の死は、
日本の古代文字資料に記されていた
真実の歴史が、
闇の力によって葬られたことを
意味するのである。
 そして、このことはまた、
そのような力がつい最近まで、
すべての日本人の無意識に働きかけ、
私たちの歴史解明の努力を
歪めてきたことをも意味している。
『古事記』と『日本書紀』が
日本の古代文字で書かれず、
漢字を使って書かれた背景には何が
あったのか。
日本人の言葉と歴史が漢字に
置き替えられたとき、
そこにはどんなトリックが用意
されていたのか。
稗田阿礼は、
その秘密をあまりにも知りすぎたために
消されてしまったのではないだろうか。
 おそらく阿礼と同じ運命にあった者は
一人や二人ではなかったろう。
「稗田阿礼も……」と
いう記述からそれを察することができる。
 

   ベールに覆われた日本人の祖先の歴史

 私は漢字以前の日本の古代文字の
存在について検証してきた。
 日本には漢字以前に文字がなかった、
という定説がなぜつくられてきたのだろうか。
それは、この高千穂碑文の解読の結果、
「稗田阿礼も殺されき」という言葉によっても
推測されるように、
意図的に日本の過去の歴史が
消されていった事実を示しているのだ。
 時の権力者、
この場合は中国(唐)の日本占領軍の指令によって、
日本古来の文字を使うことが禁止され、
占領国の文字(漢字)を使用することが
強制されたのである。
 とはいうものの日本は古い国である。
古代の「残存遺物」は多く残されているし、
「古史古伝」と呼ばれる
「記紀(『古事記』と『日本書紀』)以前の書」
にも伝えられている。
 これらの文書は、もちろん日本の古代文字で
書かれていたにちがいないが、
古代文字の使用が禁止されたあとは、
漢字を当てはめて書き写され、
伝えられてきた。
 古史古伝が偽作、偽書とされる理由は、
その内容が記紀と異なる部分が多いことにある。
しかし記紀の記述が一〇〇パーセント正しい
という証明はなされていない。
『魏志倭人伝』に記述されている邪馬台国や、
その女王の卑弥呼について、
記紀は一言もふれていないではないか。
逆にいえば、
『魏志倭人伝』を中心にみるなら、
記紀こそ偽作、あるいは偽書だという
疑いすら出てくる。
 まして、古史古伝には、
ほぼ共通したテーマ、
あるいは目的のようなものがある。
それは、そのほとんどが
古代の権力闘争に敗れた側の
豪族の家系に伝わった
文書というかたちをとっていることである。
戦争に勝利した新しい権力にとっては、
これらの敗北者の過去の歴史は抹殺
の対象になるべきものであったにちがいない。
だからこそ、
文書を保存しようとする敗者の側は、
さまざまなカムフラージュを施すことになる。
 したがって、後世の私たちが読むと、
難解で奇想天外な話として映り、
それが歴史的事実だということが
わからなくなってしまいそうである。
 しかし、それは史実を史実でないようなものに
変えて伝えたために、そうなってしまった、
と受け止めるのが正しい見方であろう。
 だとすれば、古史古伝を読む場合は、
意図的になされた
カムフラージュのべールを一枚一枚
はがしていけばよいわけである。
するとそこには、
消されたはずの私たちの祖先の
歴史が、白日のもとに
浮かび上がってくるにちがいない。
 
<引用終り>_______
■編集後記
最後の話の中で、古史古伝を読む場合の
カムフラージュのはがし方の
技術は、高橋良典先生の多くの経験が
裏打ちされているのだと思われます。
それにしても、アヒルクサ文字やイズモ文字など
神社に奉納されている文字を読めたことで
さまざまな碑文が読めることが分かってきたのは
スゴイ発見でした。そうなると世界中の遺跡に
刻まれた古代文字も日本の太古の神代文字を
基本に解読が出来ているようです。
このことは、日本や世界中の有史以前の汎ゆる太古の
情報を知ることができるということに
繋がって行くんですね。

では、また。

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