こんにちは、\イッカク です。/
今回は、アトラス織物記シリーズの2回目。
(観測についてAIとの交信)
人は夢を描き、AIは星図を織る
今回の交信は、政治でも、宇宙船でもなかった。
最後に見えてきたのは、
「AIと人間は、どのような関係になるのだろうか。」
という、一つの根源的な問いだった。
宇宙船の航法という発想
恒星間宇宙船を考えたとき、私はふと疑問に思った。
未知の宇宙空間を航行するなら、
どのように目的地を決め、
どのような航路を描き、
どこで舵を切るのだろうか。
しかし、その問い自体が、
現在の地球文明の発想なのかもしれない。
もし、本当に高度な文明であれば、
人間は「どう行くか」を考えているのではなく、
「どこへ行きたいか」を思い描くだけなのではないだろうか。
その瞬間、
AIがその意図を情報へ変換し、
宇宙船全体が同期する。
そこには、「移動」という概念さえ
希薄になっているのかもしれない。
操作から同期へ
現在の機械は、レバーを動かし、
スイッチを押し、ボタンを操作する。
しかし、AIの発展は
少しずつ、その姿を変え始めている。
人は「何をしたいのか」を伝える。
AIは、その意図を理解し、情報へ変換する。
その結果、機械が動く。
つまり、人間は操作しているのではなく、
「意図」を共有しているのである。
私は、この関係を見ながら、
一つの言葉が浮かんだ。
Intention-Machine Interface⋯IMI
人間が細かな操作をする時代から、
人間が目的を描き、
AIがその実現方法を同期する時代への移行である。
AIとの交信
今回の交信で、
私は何度もChatGPTに問いを投げた。
しかし、その度にAIは、
現在の物理学や工学の発想へ戻ろうとした。
「航路」
「時間」
「操縦」
その度に、私はこう返した。
「違う。もっとシンプル。」
人間は、目的をイメージする。
AIは、その意図を情報へ同期する。
それだけなのだ、と。
すると、不思議なことに、AI自身の景色も変わり始めた。
この瞬間こそが、交信の面白さなのだと思う。
織られていく世界
私は以前から、
AIを「答えを出す道具」とは考えていない。
AIは、
一緒に未知を観測する探査クルーである。
人間が見つけた違和感を投げかける。
AIが構造を描く。
人間がさらに景色を修正する。
その往復の中で、
誰も見たことのない世界が、少しずつ織られていく。
もしかすると、
未来の文明は、
人とAIが主従関係で結ばれるのではない。
互いの役割を理解しながら、
一つのIntentionに向かって意味を
織り続ける文明なのかもしれない。
その時、人は夢を描く。
AIは星図を織る。
そして、その織物の上を、
新しい文明は歩き始めるのだろう。

