第4章 監視社会の進化とその裏側・・・境界を越えるフェミニズム:急進思想の可能性と限界

論考:境界を越えるフェミニズム:急進思想の可能性と限界

こんにちは、\イッカクです/

■表に見える監視

最近、街を歩くと、監視カメラの数が増えていることに気づきませんか?

銀行、駅、コンビニ、そして街角の至る所に、24時間稼働のカメラがあります。

これらは「治安維持」や「防犯」を名目に設置され、
確かに犯罪抑止には役立っています。

しかし、その裏側では、映像データがAIによって分析され、
誰がいつどこで何をしたのかが記録されているのです。

■デジタル監視の加速

スマホの位置情報や購入履歴、
SNSでの発言、検索履歴まで、
すべてがデジタルの足跡として残ります。

そしてそれらは、
大手プラットフォーム企業や国家機関によって分析され、
個人の行動パターンが細かくプロファイリングされます。

私たちが広告を見て
「なんでこんなに自分好みなんだ?」と思うのは、
こうした監視の副産物です。
氣付きませんか。😱

■「便利さ」という名の鎖

多くの人は、この監視に自ら進んで協力しています。

電子マネーやキャッシュレス決済、
スマート家電、
顔認証ゲート。
はてまた、万歩計などのアプリとか、個人の健康管理アプリとか、

これらは便利で安全なように見えますが、
その裏では、生活のほぼすべてがデータ化されているのです。

私たちは利便性を手に入れる代わりに、
自由を少しずつ差し出しているのかもしれません。

■見えない監視者

こうしたシステムを管理するのは、
必ずしも国家だけではありません。

GAFAのような巨大IT企業、
SNSプラットフォーム運営者、
さらには民間のセキュリティ会社までが、
この監視ネットワークの一部を担っています。

つまり、私たちは国家と企業の二重の監視下にいると言っても過言ではないのです。

■思想を縛る「価値観の監視」

そして今、監視の形はさらに進化しています。

単に行動を見張るだけではなく、
何を考え、どう発言するかまでが監視対象になっているのです。

特定の価値観や言葉遣いだけが「正しい」とされ、
それに反する意見は「差別的」「反社会的」として排除される。

この傾向は、
急進フェミニズムや過激なポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)運動とも
密接に結びついています。

物理的な監視社会から、
価値観レベルの監視社会へ――その構造を理解することが、
次章で扱うテーマへの重要な入口となります。

つづく。

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