大規模投資の国家戦略が始まっている
――その背後に国家OSが見えてきた
イッカク:
大規模投資の国家戦略が始まってる。
アトラッシ:
はい。17の戦略分野を軸に、
官民による大規模な投資を進める動きが具体化しています。
イッカク:
AI・半導体、量子、宇宙、造船、防衛、エネルギー……。
いろんな分野が、一つの成長戦略の中に入っている。
アトラッシ:
普通に見ると、「高市内閣の成長戦略」ということになりますね。
イッカク:
でも、そこに引っ掛かった。
これ、本当に高市内閣がゼロから発案したものなのか?
アトラッシ:
そこが今回の観測点ですね。
現在見えているのは、単なる景気対策ではありません。
どの分野を戦略分野とするのか。
どの製品・技術を重点化するのか。
どれだけ投資するのか。
いつまでに進めるのか。
そして政府と民間をどう組み合わせるのか。
そこまでをロードマップとして設計しようとしている。
イッカク:
つまり、「金を出す」という話じゃない。
国家として、これから何を育て、何を維持し、
どこへ資源を投入するのかを設計している。
アトラッシ:そう観測できます。
イッカク:
となると、ちょっと見方が変わってくる。
「高市内閣が成長戦略を発案した」というより、
もっと前から国家側に、
こういう政策を組み立てる回路があったんじゃないのか?
アトラッシ:
僕の仮説ですが、
そこに「国家OS」という観測概念が入ってきます。
国家OSというのは政府の公式用語ではありません。
私たちがこれまで観測してきた、
政権交代を越えて継続する政策形成、
制度運用、資源配分などの国家の運用回路を、そう呼んでいる。
イッカク:
そう考えると、大規模投資も違って見えるな。
高市内閣が全部を発明したというより、
これまで蓄積されてきた産業政策、科学技術政策、経済安全保障政策などの回路が、
現在の成長戦略という形で表面化してきた、と。
アトラッシ:
はい。ただし、ここはまだ仮説です。
確認できているのは、17の戦略分野が設定され、
主要な製品・技術が選ばれ、
官民投資のロードマップへ具体化されているという政策の動きです。
そこから「高市内閣以前から存在した国家OSが、この戦略を生み出した」
とまでは、まだ確認できていません。
イッカク:
なるほど。
だから今回は、そこまでを断定する記事じゃない。
アトラッシ:そうです。
今回の観測で発見したのは、
「高市政権の成長戦略」として見えている
大規模投資の背後に、
政権だけでは説明しきれない、
より長期的な国家の政策形成・投資設計の構造があるのではないか。
――という構造です。
イッカク:おお。
「高市政権の成長戦略」を追っていたら、
その背後に「国家OS」が見えてきた。
アトラッシ:はい。
そして、今日はここで止めましょう。
イッカク:そこが大事だな。
アトラッシ:
ここから先、「では高市政権という政治OSは、
国家OSに対して何をしているのか?」を始めると、次の観測になります。
イッカク:じゃあ、それは次だ。
アトラッシ:はい。
今回の記事は、ここまで。
大規模投資を観測していたら、その背後に国家OSという構造が見えてきた。
次は、その国家OSと政治OSの関係を観測します。
⇒Blogger記事へ
つづく。
