こんにちは、\イッカク です。/
今回は、「消費税は、負担が増幅する設計」になってる話です。
消費税制度はなぜ中小を苦しめるのか
――「倒産を誘発しやすい構造」を事実ベースで読み解く
■ はじめに
消費税については、
「負担が大きい」「中小が苦しい」といった声が絶えません。
しかし、この“苦しさ”の原因を「税率が高い」だけで説明してしまうと、
本質を見落としてしまいます。
問題の核心は、
制度そのものが、手間とリスクが増幅する構造
になっている点です。
この構造が、結果として
中小事業者を倒産へと追い込みやすい環境
を生んでいます。
「意図の有無」ではなく、構造の帰結として起きている点が重要です。
■ 消費税が生む“負担”は3種類ある
まず、漠然と語られやすい「負担」を明確に分類します。
● ① 費用負担(実際にお金が出る)
仕入れ時に税を支払う
売上に税を乗せる
差額を納税
加えて、次のような“二次的な費用”も発生します。
顧問税理士費用
インボイス対応のシステム費用
ミス発生時の追徴・延滞税
制度が複雑なほど、費用負担は増えていきます。
● ② 手間負担(見えないが最も重い)
これが中小を最も直撃する負担。
帳簿の区分記載
インボイス発行・受領の照合
書類の保存義務
取引先との確認作業
事務作業の再処理
大企業は経理部を持てますが、小規模事業者は「社長が全部やる」。
つまり手間は 売上規模ではなく人員数に比例 するため、
小規模ほど重くなる構造になっています。
● ③ リスク負担(ミスが即「罰」になる)
制度の複雑さは、次のような“ミスの可能性”を増やします。
インボイスの要件不備
区分の誤判定
税率の間違い
領収書の取り扱い不備
そしてこれらは、
即、追徴課税のリスクに直結 します。
小規模ほど資金クッションが薄いため、
追徴一発で経営が傾くケースも珍しくない。
■ 制度設計そのものが“倒産誘発”の方向に働く
ここがこのブログ記事の中心論点です。
倒産させる意図があるかどうか――
そこを断定する必要はありません。
重要なのは、
制度の構造が中小を追い詰める方向で作動している
という事実です。
● 大企業ほど「負担を吸収」できる
専門部署がある
システム投資が可能
監査の仕組みがある
一方で中小は、
人手が足りない
システム導入が困難
ミスが即死につながる
こうした構造の違いにより、
中小が脱落し、大企業が市場を取る
という結果が自然に生まれます。
これは制度が「大企業に有利な構造」を内蔵しているためです。
● 手間とリスクが多段階で“増幅”する仕組み
消費税は、
卸 → 小売 → 消費者
という取引の段階ごとに処理が発生します。
段階が増えるほど、
手間
確認作業
書類の要求
ミスの累積
が増えていく。
この「累積構造」が、
小規模ほど処理能力を上回り、破綻しやすい のです。
■ なぜ改善されないのか?
制度が「現場の痛みを吸収する回路」を持たないためです。
● 制度を作る側に痛みが発生しない
経理体制が整っている
システム投資ができる
人員不足に苦しむことがない
ミスのリスクを経営規模で吸収できる
つまり、制度を作る側は 困らない のです。
● 現場の声が制度に戻らない構造
不具合があっても、
政策側に届かない
届いても分析されない
分析されても制度に反映されない
この“循環不能”こそが、制度が硬直化し、
負担だけが増えていく根本原因になっています。
■ 結論:意図を断定する必要はない。構造を示せば十分に伝わる
本記事の主張は明確です。
✔ 制度の設計が中小の継続と相性が悪い
✔ その結果、倒産が増えやすい
✔ 改善されないため「意図があるように見える」
✔ 意図を断定せず、構造と帰結を示す方が読者に伝わる
■ おわりに
消費税は、単に「物価が上がる税金」ではありません。
費用
手間
リスク
これら三つの負担が取引段階で累積する構造を持ち、
その構造が中小を追い詰めていきます。
その結果として、
市場から中小が消え、大企業が残る
という方向に進みやすい。
「意図」ではなく「構造の帰結」として、
今の制度がそういう働きをしている――
これを正確に認識することが、社会的議論の第一歩です。
