維新議員の「保険料踏み倒し」問題が示す、 日本の制度崩壊リスク

制度設計と国民生活

こんにちは、\イッカク です。/
今回は、丸山島根県知事の発言から、、
極めて重要な認識を語っておられました。ので、以下置きます。

維新議員の「保険料踏み倒し」問題が示す、
日本の制度崩壊リスク

――島根県知事のコメントから読み解く、構造的な本質――


はじめに

維新政党の一部議員による
「国民健康保険料の未納・踏み倒し」問題が発覚し、
島根県知事が異例の強い言葉で批判しました。

しかし、この件は単なる「不祥事」や「モラルの欠如」に留まりません。

制度の根幹を揺るがす“構造崩壊のシグナル” がはっきり表れています。

この記事では、

  1. 何が問題の本質なのか

  2. なぜ制度破綻に直結するのか

  3. 根本対策は何か

    を、構造的に整理します。


1. 島根県知事の発言に見える「本質的な危機」

知事のコメントを要約すると、以下のポイントに集約されます。


◆1-1 真面目に払う人が報われない構造

国民健康保険は、

「みんなで支えて、みんなで使う」

相互扶助の制度です。

ところが、議員という立場の人間が保険料を払わないとなると、

「なぜ私たちは高い保険料を払う必要があるのか?」

という、支え手側の信頼が一気に失われます。

制度は“信頼で支えられている”ため、

この信頼が壊れると 内部から崩壊 が始まります。


◆1-2 政党の公約との矛盾

維新はこれまで

  • 「現役世代の負担軽減」

  • 「社会保険料改革」

  • 「身を切る改革」

を掲げてきました。

にもかかわらず

その候補者本人が制度を踏み倒していた

となると、象徴的な矛盾が発生します。

知事が「反論できない」と言ったのはここです。


◆1-3 「党の保証」が崩れると制度不信が連鎖する

政党は候補者を公認するとき、

「この人物は信頼に足る」と保証したことになります。

保証した側がチェックせずに通していたなら、

政党自体の管理責任が問われます。

さらにこの問題が

  • 国政選挙の信頼

  • 地方議会の信頼

  • 行政への信頼

へと連鎖し、

政治全体の信頼が崩れる ため、知事の危機認識は正しいと言えます。


2. この問題が「脱法」では済まない3つの理由


◆2-1 模倣が発生して制度が崩壊する

一度「踏み倒せる」という前例ができると、

  • 払わない人が増える

  • 取り立てが追いつかない

  • ますます払っている人の不満が高まる

という負のスパイラルになります。

これは制度破綻の典型的プロセスです。


◆2-2 現役世代への負担が限界に近い

国民健康保険料は、

特に自営業者やフリーランスなどに大きな負担になっています。

そこに「議員が払わない」という事例が加われば、

「もう払うのをやめよう」

という心理が広がり、制度の持続性が危機的になります。


◆2-3 制度管理が地方に丸投げされている

国民健康保険は自治体が徴収します。

しかし自治体には、

  • 強制徴収力が弱い

  • 罰則の適用が曖昧

  • 滞納者への対応に限界

という構造的な問題があります。

ここに「議員による踏み倒し」が重なることで、

制度への信頼が決定的に損なわれるのです。


3. 構造分析:
なぜ「制度崩壊のシグナル」なのか?


◆3-1 国民皆保険は「信頼」で成立している

国民健康保険の根本目的は

  • 相互扶助

  • 負担の均衡

  • 制度の持続性

この3点です。

制度が成立するためには、

“真面目に払う人”が多数存在することが大前提です。

その「支え手」が怒り、制度を離れ始めると、

国民皆保険の基盤が揺らぎます。


◆3-2 制度設計が弱いところを議員が突いた

今回の問題は、制度の“欠陥”が表面化した事件でもあります。

  • 自治体ごとの徴収力のバラつき

  • 滞納者へ罰則が弱い

  • 情報連携が遅い

こうした弱点が明るみに出たことで、

制度管理の抜本的な見直しが必要になりました。


4. 根本対策:
制度レベルで変えるべき5つのこと

ここからは、再発を防ぐための“構造的な解決策”です。


◆対策①:議員の保険料は「給与天引き」に一本化

公務員と同じ方式で給与から自動的に控除すれば、

滞納の余地がなくなります。

  • 未払いの言い訳ができない

  • 行政の徴収コストがゼロ

  • 不公平感を払拭

もっとも即効性と実効性のある対策です。


◆対策②:政党が公認前に納付状況を義務確認

候補者の社会保険料の支払い状況を

公認前に「チェック義務化」すべきです。

虚偽申告があれば政党にもペナルティを科すことで、

政党が責任を持って候補者を精査するようになります。


◆対策③:徴収権限を国に一元化する

地方自治体では徴収の限界があります。

国税庁のような強制力のある機関が一括管理すれば、

未払いは大幅に減ります。

  • 税金との自動相殺

  • 滞納の早期把握

  • 強制徴収の迅速化

制度の安定性が格段に向上します。


◆対策④:マイナンバーで保険料の納付を即時連動

税・保険・給与の情報がすべて連動すれば、

「未納」が起きた瞬間に通知されます。

透明性が高まり、隠蔽も困難になります。


◆対策⑤:政党公約と行動の「整合性監査」を公開

有権者が政治家を監視しやすい環境を作るには、

公約と実績の整合性を定期的にチェックし、公開する必要があります。

  • 社会保険料の納付状況

  • 公約との整合性

  • 行動の透明化

これらを公開することで、信頼の再構築が始まります。


最後に:
制度を崩壊させるのは
「制度を守る側」の無責任

島根県知事が最後に述べたメッセージは非常に重要です。

「黙々とコツコツと保険料を払っている人のことを考えてほしい」

本当にその通りです。

制度を守る立場の人間が制度を壊す行動を取ると、

真面目に支えている人たちの心が折れます。

その瞬間に制度は内部から崩れ始めます。

国民皆保険制度を守るためには、

支え手の信頼を守ることが絶対条件です。


では、また。

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