こんにちは、\イッカク です。/
今回は、以下の動画が題材です。
https://youtu.be/1ZiSb70iBpI
「政治献金と株主資本主義」について述べています。
社会全体を向かせるには何が必要か ── 「常識」を変えるという発想
※本稿は、特定の政治家を評価・批判するためのものではありません。
社会の「前提」や「常識」がどのように形成され、変わっていくのかを、文化構造の観点から整理する試みです。
違和感を抱き始めた人、言葉を翻訳する立場の人に届けば幸いです。
(今後の読み解きや議論のための視点整理としてお読みください)
1. はじめに
政治や社会を変えたいと思ったとき、まず思いつくのは「法律を変える」「制度を変える」という方法かもしれません。しかし実際には、 人々の日々の”感じ方”や”判断の基準”──つまり社会の「常識」そのものが軸にある ことが多いように思えます。
社会全体を向かせるための鍵は、 法律や制度ではなく、 その前提となっている常識のレベルを書き換えることにあります。
これが本稿の中心テーマです。
2. 「常識OS」とは何か
私たちは普段、自分で意識的に考えているつもりでも、実はある種の「常識OS」によって判断が導かれていることが多いです。
このOSは、教育やメディア、制度の中で無意識に刷り込まれてきた価値観・判断基準です。
このOSを書き換えずに制度だけ変えようとしても、多くの場合批判や抵抗が起こります。
なぜなら:
多くの人にとって「ある前提」は“疑うべきもの”ではなく、
すでに正しいものとしてインストールされているからです。
3. 社会を変える3つの層(ATLAS的視点)
社会の変化を考えるとき、以下の3つのレイヤーを意識することが重要です。
① 前提(根源)
社会の方向性や価値観の根本。
例:「会社は株主のもの」「市場が正しい価値判断をする」など。
② 設計(制度・情報)
法律、ルール、制度、評価指標など。
実際の行動を規定する仕組み。
③ 実行(現象)
人々が日々感じ実行している常識的判断や行動(常識OS)。
これは①②の上に立っています。
4. まず「前提」を可視化する
法律や制度の議論以前に、私たちはすでにある前提のもとで考えています。
たとえば、
「利益を最大化することが企業の正義だ」
「競争は善であり、協調は弱さだ」
といった前提が 前提として疑われないまま共有されていることがあります。
これを変えずに、どんな制度を導入しても
常識OSは元のまま稼働し続けてしまいます。
5. 常識を書き換えるためのステップ(骨格)
ここでは、文化的な前提を書き換えるための段階的な設計案を紹介します。
Step1:言語と表現を変える
抽象論ではなく、日常語で構造的な違和感を表現する
「資本主義 vs 共産主義」ではなく
「短期利益優先の経済 vs 持続可能な経済」
日常語に直すことで、直感的な違和感が共有されやすくなります。
Step2:評価指標を変える
GDPや株価だけでなく、
労働者の実収入比率、研究投資比率、地域の生活満足度など
新しい評価軸を共通言語にする
Step3:大胆な制度変更は「最終工程」に
献金禁止や大規模な制度変革は、
社会の前提が変わった後の方が受け入れられやすい
6. 「違和感」を共有する言葉にする
人は理屈だけで動きません。
「正しい/間違っている」の二元論ではなく、
具体的な生活実感と結びつく言葉で違和感を提示することで、前提の再考が進みます。
たとえば、
「給料が上がらないのは、見えない株主配当が先に行われているからだ」
という言い換えは、
抽象的「株主優先」という前提よりも、
多くの人の体感と結びつきやすくなります。
7. 個人の役割:翻訳者としての立ち位置
制度を変えるために議席を取る、法律を作る、という方法もあります。
しかし、常識OSを書き換えて社会全体を向かせるには、違う立ち位置が重要です。
制度設計者でも革命家でもなく、
「違和感を言語化し、共通の前提として共有させる」翻訳者
としての役割が、
社会の接続点を変えるためには非常に重要だと考えます。
8. おわりに
制度を変える前に、社会の前提を書き換える──
これは政治のすぐそばの「人の内面」に働きかける営みです。
しかしここが変わらなければ、いかなる制度変更も一時的なものに終わってしまいます。
本稿が、異なる意見同士を結びつける言葉の手がかりとなり、
違和感を感じる人たちが未来へ向かう橋渡しになれば幸いです。
以上です。(^o^)

