論考:茶番としての政治劇──第4章 管理社会の地ならし

論考:茶番としての政治劇


こんにちは、\イッカクです/
今回も「論考:茶番としての政治劇」の4回目です。

第4章:管理社会の地ならし──デジタルと恐怖の支配構造

現代社会は、かつてない速度で
「管理社会」へと変貌を遂げている。
新型感染症の流行、
国際紛争、
気候変動による異常気象や災害など、
世界は常に「恐怖」と「危機感」
さらされている。
これらの不安定な状況は、支配層にとって
国民の自由を制限し、
統制を強化する絶好の「地ならし」となっている。

第一に、
恐怖を媒介とした支配の方程式が存在する。
危機や非常事態を理由に「例外状態」が常態化し、
憲法や法律の枠組みが緩められていく。
国民は「安全」を求めるあまり、
自らの自由を手放し、
政府や権力は権限を拡大し続ける。
こうした「恐怖による支配」は、現代の管理社会の根幹をなしている。

第二に、
デジタル技術がこの管理社会の装置として急速に機能を拡大している。
マイナンバー制度や生体認証技術、
さらには中央銀行デジタル通貨(CBDC)などは、
「便利さ」を装いながらも
国民の行動や資産を詳細に監視・管理するためのツールとなっている。
これらは単なる行政サービスにとどまらず、
国家と大資本が連携して進める統治のための
「インフラ」であり、
個人の自由とプライバシーを根底から揺るがしている。

第三に、
こうした監視と管理は、
もはや強制や命令だけで成り立っているわけではない
SNSをはじめとする情報空間での自己規律や同調圧力、
自己啓発文化の広がりによって、
国民自身が「協力者」となっているのだ。
AIやビッグデータによる分析は、
個々の心理や行動を予測し誘導し、
選挙を含む民主的プロセスさえも変質させつつある
結果として、人々は知らず知らずのうちに
管理装置の一部となり、
最も効率的な管理社会が形成されている。

こうして形成された管理社会のなかで、
果たして真の“民意”はどこにあるのか。
表面的な選挙や世論調査は、
巧妙にコントロールされている可能性が高く
多くは「茶番」の演出にすぎないのではないか
この問いは、次章で深く掘り下げて考察する。

本章では、
まず恐怖を利用した支配の構造と、
デジタルによる統治装置の進展、
そして国民自身が協力者となる現状を概観した。

次章では、この支配構造を超え、
真の民意と未来の可能性を切り開く
「氣づき」の力について論じていく

では、また。

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