こんにちは、\イッカク です。/
今回は、昇華したような感じです。。
第7章|腐敗には非干渉、そして、発酵には促進を掛けてやろう!
――第6章を経て、私がたどり着いた地点
(※第6章の結びとして、次の一歩を示すためのブリッジ)
第6章で見えてきたのは、
「何と戦うか」ではなく、
「どこに力を注がないか/どこに力を注ぐか」
という、関与の選択そのものだった。
第6章では、
政治・社会・制度の中で起きている混乱や不整合を、
「非暴力対抗」「構造の歪み」という視点から見つめてきた。
怒りは正当であり、
疑問を持つことも健全だ。
しかし、書き進めるうちに、
そして考え続けるうちに、
一つの感覚が、はっきりと浮かび上がってきた。
これは、叩いて良くなる構造ではない。
腐敗OSは、止めるほど延命する
社会には、すでに腐敗段階に入ったOSが存在している。
それは、
理念を失い
本来の目的を忘れ
自己保存だけを最優先に回り続ける構造
この段階に入ったOSに対して、
怒りをぶつけ、糾弾し、是正を迫る行為は、
一見「正しい行動」に見える。
だが構造的には、
それはエネルギー供給になってしまう。
腐敗したものは、
触られるほど
注目されるほど
反応されるほど
長く生き残る。
だから、私が出した結論は、
直感に反するが、極めて合理的だった。
腐敗の進行には、非干渉。
放っておく。
徹底的に腐り、
徹底的に機能不全を露呈し、
やがて役目を終えて消えていけばいい。
発酵OSは、育てる対象である
一方で、社会の中には、
まだ未完成だが、
確かに発酵の兆しを持つモノゴトが存在する。
発酵とは、
生きた意図(Intention)を保ち
時間と関係性の中で
価値を生成していくプロセス
腐敗と発酵は、善悪の対立ではない。
関わり方の違いである。
腐敗には、非干渉
発酵には、促進
この切り分けができたとき、
社会との関わりは、驚くほど消耗しなくなる。
政治の場で「発酵促進」をかけるという選択
政治の世界にも、
完成形ではないが、
発酵の初期条件を備えた存在がある。
言葉が、まだ生きている
主権者との接続が切れていない
マネー中心の設計に疑問を投げかけている
私には、それが
れいわ新選組に見えた。
これは、
「全面的に正しい」という意味ではない。
むしろ、発酵初期であるがゆえに、
荒さもあり、未熟さもあり、失敗の可能性もある。
だからこそ、
叩くのではなく、
矯正するのでもなく、
発酵が進む環境を整える
という関わり方が必要になる。
叩くのをやめた理由
私は、もう叩くのをやめる。
それは、諦めたからではない。
怒りが消えたからでもない。
社会OSの切り替えは、破壊では起きない
と、理解したからだ。
腐敗は、静かに終わらせる
発酵は、静かに育てる
この二つを同時に行うことが、
次の社会へ進むための、
最も現実的で、最も強い態度だと、
今は思っている。
第7章の結びとして
叫ばず、
煽らず、
敵を作らず、
それでも、
流れを確実に変える方法はある。
それが、
腐敗には非干渉、そして、発酵には促進を掛けてやろう!
という態度だ。
これは、疲れ切った末の逃避ではない。
構造を見抜いた者が、
最後にたどり着く、
静かで、成熟した選択である。
完。
