シリーズ 「アトラス理論で導いた文明運用台帳」
第2章
ATLASとは何か
ATLASという言葉
「ATLAS」という言葉は、
もともとギリシャ神話に登場する存在の名前である。
神話の中のアトラスは、
天を支える罰を受けたタイタン族の神として知られている。
巨大な体で天空を支え続ける姿は、
西洋美術の中でも象徴的なイメージとして描かれてきた。
この神話的存在の名前が、後に別の意味を持つようになる。
それが
地図帳(Atlas)
である。
地図帳としてのAtlas
16世紀、ヨーロッパで地図制作が盛んになると、
世界地図をまとめた書物の表紙に、
天を支えるアトラスの姿が描かれるようになった。
この表現が定着した結果、やがて
世界地図の本そのものが「Atlas」と呼ばれるようになった。
ここで「Atlas」という言葉は、
世界を俯瞰するもの
世界の構造を示すもの
という意味を持つようになる。
つまり「Atlas」は、
世界を理解するための地図
という意味を持つ言葉として定着したのである。
つまり、ATLAS=世界構造を俯瞰する地図。
ATLASという発想
社会の出来事を見ていると、
政治、経済、教育、産業、情報など、
さまざまな要素が複雑に絡み合っている。
しかしそれらは、単にバラバラの出来事ではない。
社会は一つの文明として存在しており、
その内部には一定の構造が存在している。
もしその構造を整理できれば、
社会の出来事をより大きな視点から理解できるはずである。
ここで必要になるのが
文明の地図
である。
世界地図が地理を理解するための道具であるように、
文明を理解するためにも
文明構造の地図
が必要になる。
ATLAS理論の意味
アトラス理論とは、
社会や文明を構造として俯瞰するための思考モデルである。
社会の出来事を単なるニュースとして追うのではなく、
どのような理念が存在しているのか
どのような制度で運用されているのか
それがどのような社会現象として現れているのか
という視点から整理していく。
つまりアトラス理論は、
文明の構造を俯瞰するための地図
として機能する考え方である。
文明を俯瞰する視点
文明を理解するためには、
個別の出来事だけを見ていては十分ではない。
出来事の背後にある
制度
構造
理念
を含めて見る必要がある。
このように社会を構造として俯瞰する視点は、
ニュースや社会問題を理解するうえでも有効である。
アトラス理論は、その俯瞰視点を整理するための試みでもある。
次のテーマ
文明の構造を俯瞰するためには、
もう一つ重要な視点が必要になる。
それが
社会を三つの層で理解する方法
である。
アトラス理論では、文明の構造を次の三つの要素で整理する。
Intention(根源)
Information(設計)
Imagination(現象)
次回は、この
3i構造
について説明する。
