こんにちは、\イッカク です。/
第1章で見たように、現在の政治状況は「暴走」ではない。
あるIntentionが、忠実に制度へと翻訳され、
運用されている状態である。
では、その翻訳装置――すなわち**Information(設計)**は、
どのような性質を持っているのか。
ここで言うInformationとは、単なる情報量ではない。
法律
予算
MOU(覚書)
指標・数値
専門用語・説明様式
これらすべてを含む、意図を固定し、
再生産するための設計層である。
2-1. MOU(覚書)というInformationの象徴性
今回の質疑で象徴的に登場したのが、
MOU(Memorandum of Understanding)=覚書である。
覚書とは、
法的拘束力をあえて弱め
しかし実務的には強く拘束する
という、非常に政治的な文書だ。
つまりMOUは、
「まだ決定ではない」ように見せながら、
「事実上の前提」を固定する
ためのInformationである。
ここに、現在の巨大システムの性格が凝縮されている。
2-2. なぜ制度は一度作られると止まらないのか
あなたが指摘したように、これは
制度を作りっぱなしで、見直さず、 運用効率だけを磨く
という、ロボット的統治の典型である。
制度が自律化すると、次の現象が起きる。
制度の目的(Intention)が忘却される
運用が目的化する
現場は「正しく動かすこと」に集中する
その結果、
Intentionを失った巨大システム
が生まれる。
これは特定の個人の悪意ではない。設計思想の帰結だ。
2-3. なぜ国民の言葉が制度に届かないのか
国民の声は、
感情的すぎる
抽象的すぎる
非専門的すぎる
として、Information層に変換されない。
しかし本質は逆だ。
制度側が、
数値
契約
前例
という狭い言語体系しか受け付けなくなっているのである。
これは、Intentionを失ったシステムが、
自己保存のために取る自然な振る舞いだ。
2-4. 陰と陽の構図としての政治
「陰と陽」のように感じる、この構図は、比喩ではない。
陽:巨大制度・国家・同盟・資本
陰:生活者・中小・声なき多数
そして、この二項が拮抗するとき、
あえて“際立つ存在”が現れる
ことで、全体の構図が可視化される。
れいわ新選組の質疑が際立つのは、
偶然ではない。
それは、
Information層に亀裂を入れる問いを
投げているからだ。
2-5. 国民が取るべき次の一手
ここで国民がやるべきことは、
制度を否定することではない。
やるべきは、
制度に、Intentionを思い出させること
である。
何のための制度か
誰のための設計か
それは今も有効か
この問いを、
数字で
比較で
再現可能な形で
投げ続けること。
次章では、国民側がどのようにして
Imagination(現象)を変えていけるのかを扱う。

