こんにちは、\イッカク です。/
今回は「日本の選択シリーズ:三竦みと市民の責任」1回目。
第1章:三竦みと市民の責任
■ いま、日本は「三竦み」の中にある
現在の東アジア情勢は、単純な二項対立ではない。
中国の軍事的圧力の増大
アメリカの同盟コミットメントの揺らぎ
日本国内の政治的迷走
この三者が互いに牽制し合う、いわば「三竦み」の構造が形成されている。
問題は――
この構造の中で、日本の主体性が極めて曖昧になっていることである。
■ 防衛費GDP比2%達成は 「スタートライン」に過ぎない
高市政権下で、防衛費はGDP比2%を2025年度に前倒し達成。
補正を含め約11兆円規模、
2026年度も9兆円超を維持する見通しとなった。
しかし重要なのは金額ではない。
2%達成はゴールではなく「入口」である。
問われるのは:
財源の持続可能性
国民負担の説明責任
戦略の明確性
同盟依存の再定義
特に2026年の米国家防衛戦略(NDS)で
明記された「同盟国GDP比5%要求」は、
日本にとって単なる防衛費問題ではない。
それは、国家戦略の再設計を迫る問いである。
■ 尖閣の現実:数字が示す圧力
2025年、中国海警船の
尖閣諸島周辺接続水域への航行は 357日。
過去最多を更新し、離脱はわずか8日間であった。
連続航行は常態化している。
この現実は、単なる偶発的摩擦ではない。
意図を伴う、持続的圧力である。
■ 中国の強硬言辞は「感情」か「計算」か
中国外務省は、日本側答弁直後に
「血まみれになる覚悟」
「鉄の長城」
といった強い表現を用いた。
一見すれば過剰反応に映る。
しかし国際分析では、これを
経済減速
若年失業率上昇
不動産不況
といった国内統治不安の裏返しと見る視点もある。
強い言辞は国内結束を固めるための計算を含む可能性がある。
だが同時に――
過剰な圧力は、日本側の結束を強める逆効果を生むこともある。
つまりそれは、
感情ではなく、計算された均衡崩しである。
■ 三竦みの構造図
【中国の圧力】
軍事・経済・心理戦
▲
│
│
【日本の主体性】───────【米国の揺らぎ】
政治判断の迷走 同盟負担増要求
この構造の中で最も不安定なのはどこか。
答えは明白だ。
日本の主体性である。
■ ピラミッド構造で見る国家安定
▲
政策決定層
─────────
官僚・専門層
─────────────
国民的理解と支持
─────────────────
市民の成熟度
国家安定の土台は「市民」である。
土台が細ければ、上部をどれだけ強化しても崩れる。
防衛費増額も外交強化も、
土台が未成熟なら“空中戦”に終わる。
■ 問題の核心:「市民の責任」
日本の最大の弱点は外ではない。
内側にある。
情報を消費するだけ
政治を評論で終わらせる
責任を常に誰かに預ける
三竦みの構造は、政治家だけが作っているのではない。
それを許容している空気もまた、構造の一部である。
■ 日本の選択とは何か
選択とは、政党選びではない。
主体的に情報を読み解くか
感情で反応するか
長期戦略を考えるか
その場の安心を求めるか
国家の未来は、市民の成熟度に比例する。
三竦みを解く鍵は、外部の脅威ではない。
市民の自覚である。
■ 結語
中国の圧力。
アメリカの揺らぎ。
日本の迷走。
この三竦みの中で、国家の形を最終的に決めるのは市民である。
国家とは鏡である。
いま映っている日本は、
私たち自身の姿だ。
次章予告
第2章では、「市民の成熟度」を具体的にどう高めるのかを掘り下げる。
情報リテラシー
選挙参加
地域防災と共同体意識
政策評価の視点
“自覚”を“行動”へ。
